輪郭

病気のこと、生活のこと、仕事のこと、日常のこと。

精神障害者が働くということについての私見

自分自身、統合失調症を発症してからあまり症状は出ていないけれど、それでも1年働いてみた。それを振り返ってみて、精神障害者の就労に何が大変か、ということに対する自分なりの考えをまとめてみたいと思う。なお、これは専門的な知識なくて、全くの私見です。

障害者が働くときに、よく周囲とのコミュニケーションが話題になるけれど、これはもちろん重要な問題だけど、クリアできない問題ではないような気がする。就労支援のスタッフや地域の保健師さん、職場に理解のある人が一人でもいればクリアできる気がする。いまはSSTや就労支援の仕組みが充実してきたこともあるし、それほどコミュニケーションに苦慮することは思っているよりは少ないのではないだろうか。

それより、大変だと思うのは次にあげることの3つ。

  1. 体力的問題
  2. 就職してからの成長
  3. ミスからのリカバリー

まず1.についてだけど、これに尽きると思う。就職するということは自分の好きな時に好きなだけ働くということはできない。つまり、時間を周りに合わせないといけない。働くのに適した時間は人それぞれだし、「与えられた時間のなかできちんと働けるか」というのが何よりもまず大きな課題になると思う。

次に2.について。多くの企業では就職してから技術や知識を新たにに身に着けることを要求される。それが障害を抱えて働くひとにとっては負担になったり、人より時間がかかったりするように思う。「働いてからののびしろ」いついて本人や会社側の対応が大変なのかもしれない。ここに1.の理由とも重なるけれど、休日や就労時間外にそういった知識や技術を身に着けるのが難しいというのもあると思う。

3.については、ほとんど自分の私見。仕事の中でどうしてもミスしてしまうけれど、そうするとそこで感じるストレスが大きいし、そこからのリカバリーがエネルギーを要する。それを自分で支える、あるいは誰かの力を借りる、そこのハードルが人よりちょっと高くなっているかなと感じることがある。

…とまあ、働くときに大変だなあと思うことをだらだらと書いてみたけれど、自分に合った時間とペースで、上に書いたことがクリアできれば、ずっと働きやすくなるのかなということを考えたのだった。誰かいい方法を作ってくれないかな…。