2週間の休養―入院生活①―
大学の保健センターで入院が決まってから、実際に入院するまでの数日間のことは、正直ほとんど覚えていない。ただ、研究室の教授や友人に入院する旨を連絡したことと、家で横になってもほとんど落ち着かない状態だったのは頭に残っている。本当はすぐ休養が必要だったのだろうけど、ちょうど病棟でインフルエンザが流行っていて、少し待たなければいけなかった(おまけに、流行していたのが開放病棟だたので、自分は閉鎖病棟に入ることになった)。
入院中は少し日記に書いていたので、それをもとに振り返ってみたいと思う。
入院前日の夜は頭も体も疲れているのにあまり眠ることができなかった。午前4時くらいには目が覚めてしまった。7時くらいから準備をして9時ごろに母とアパートを出た。タクシーに乗って通っていた大学の附属病院に向かった。
平日の大学病院は思いのほか混んでいて結構待たされていた。そのときに保健センターの主治医の先生が来てくださっていて少し安心していたのを覚えている。
診察室で問診したとき、何を話したかは全然覚えていないけれど、新しく担当になったT先生は「だいぶ疲れていますね」と一言、言った。そして「2週間様子を見ましょう」とも。
その後、入院する病棟へ移動した。看護師さんから説明を受けて、持ち物をチェックしたあと、ベッドで食事をとった。冷めていてあまりおいしくなかった。夕方に母が帰った。
翌日からは検査と問診が始まり、入院生活がスタートした。このときは2週間の休養のつもりだった。