輪郭

病気のこと、生活のこと、仕事のこと、日常のこと。

修士課程の終わりから入院まで

修士2年の頃はやっぱり大変だったと思う。

博士課程への進学を決めてはいたけれど、修士論文は思うような成果を出すことができなかったし、そこに国際学会の発表や博士課程でする予定だった研究の準備、研究室の雑務など多くのことを抱えていたように思う。学振も落ちたし…。今考えれば、専門知識や英語力など研究に必要な資質が全然足りなかったと思うんだけれど。
それに加えて、プライベートや家族のことで悩んでいたというのもあった。

自分でも不安などの感情をコントロールできなくなって、手当たり次第に知人に電話したこともあった。集中力がなくなったり、研究へのパフォーマンスが低下しているのがわかった。

博士課程の研究の準備をしている時にも、「もうできない」「頑張れない」「面倒だ」「やりたくない」「休みたい」と思ってしまうこともあった。

いま考えれば病気に逃げてしまった部分もあったように思う。でも、そのくらい追い詰められていたのかなもしれない。「自分は病気かもしれない」という思いでいっぱいで、研究室のある建物に行くたびに、そこから飛び降りてしまうのではないかという考えが頭に浮かんだ。

11月には保健センターの受診の際には母に一緒に来てもらった。
12月に国際学会の発表があり、1月には修論の提出と発表があった。発表前とは思えないほどぼろぼろの状態で、休んだり研究室への滞在時間を短くしながらもなんとか乗り切ることができた。

そして、修論発表が終わってから、急に調子を崩してしまった。考えがまとまらなくなって、論文の修正も勉強会の資料づくりもできなくなってしまった。不安と恐怖で頭の中がぐちゃぐちゃで何も手に付かない。これはまずいと思って学生相談所だったか保健センターだったかに駆け込んだ。
以前から診ていただいていた保健センターの先生に、そのときの自分の具合がだいぶ悪そうだということで、実家から母が呼ばれた。そして、休養のため入院しましょうということになった。修論発表から2週間もたっていない2月上旬のことだった。